2021/07/29
松浦武四郎と北海道
を読んでいて「松浦武四郎」の名前が出てきて、あ、聞いたことがあるなあ、友達が詳しかったな…と思って電話したところ
遅かりし由良之助!!!
って言われました。爆笑。
※「仮名手本忠臣蔵」で大星由良之助が塩谷判官の切腹に間に合わなかったのをふまえた流行語。由良之助のモデルは大石内蔵助。(うろ覚えを改めて調べた)
松浦武四郎は、三重県出身の幕末の探検家です。
国を憂いて探検家になったというすごい人です。
北海道の名付け親として知られていますが、そのほかにも多彩な才能、趣味教養が深い人でした。
絵が上手くて文化人で、晩年に旅した全国の霊社から集めた木材で一畳敷という書斎をつくりました。
一畳敷は国際基督教大学に移築保管されています。
https://www.icu.ac.jp/about/campus/takeshiro.html
特別な期間にしか公開されないのでなかなか見る機会はないです。
「三重にある武四郎記念館はすごくいい。一畳敷も再現されているし、アイヌ語から聞き取った地名を記載した北海道の地図もすごくいい。ただ行きにくいんだけどね…立地が」
※令和四年四月下旬まで改装工事のため休館
確かに絵がうまい!どうぶつかわいい…
「武四郎が旅の途中で描いた野帳がいいんだよー。携帯用のキセルみたいな墨と筆のセットがあってね。野で用を足すと藪蚊に刺されて命がけみたいな
北海道の名付け親、と呼ばれているけど、アイヌ語で語源がちゃんとあるんだよ」
「加伊」は、アイヌの人々がお互いを呼び合う「カイノー」が由来で、「人間」という意味です。
「北加伊道」は「北の大地に住む人の国」という意味であり、武四郎のアイヌ民族の人々への気持ちを込めた名称でした。明治新政府は「加伊」を「海」に改め、現在の「北海道」としました。(松浦武四郎記念館ホームページより)
しらなかった~
ネットで情報をチョロッと調べるより、本を読んだり詳しい人に話を聞く方がずっと深い。当たり前だが。一時間くらい語ってもらいました。武四郎まつり。
友達はかつて武四郎の展覧会にかかわり取材して本を作ったことがあり、
松浦武四郎には思ったより相当の思い入れがありました(そこまでとは知らんかった)
(幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷 (LIXIL BOOKLET) https://www.amazon.co.jp/dp/4864807094/ref=cm_sw_r_tw_dp_STA27WRWW6A7HAD7C13V)
NHKで松本潤が主演の武四郎ドラマをやった時、参考にしましたと連絡があったものの、内容がトンデモで、関係者と「あれはないわ。深キョン?恋愛?そんなの武四郎の人生に入る暇ないっつうの!」と憤ったらしい。
うーん、ドラマはドラマだけど、うわべだけ素材として使うのは確かに浅知恵すぎるよなあ…
とりあえず、松浦武四郎記念館にいきたいです。
いつ行けるのやら、この東京地獄を逃れて。来るなって言われそうだしなしばらく。