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インフォメーション

あとで自分で見る用。色々と雑多に勝手なことをいってます。 お気になさらず。平気でネタバレするよ!

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推し活は弱者搾取ビジネス

 

生まれて初めて2.5次元舞台を見に行きました。
最近とあるコンテンツにハマったので。
今までの経験からいってどうかなとは思っていたのですが、見ずに判断してはならないと思い…

もうね、内容云々はいいです
ブロードウェイや野田地図と比べるようなものでもないし
頑張ってやっているのはわかりました
頑張ればいいというものでもないが、楽しんでいる人がいるからそれはいい

しかしながら推し活は弱者ビジネスというのは理屈としてわかってたけど現実として実感した感があります。
SNSで楽し気にしているファンの実像を見て心配になった。そういう雰囲気をしている。
具体的にいうとカモられやすそう、というか…
その舞台のサービスもソフトなホストクラブというか
むしろその程度のサービスで小金を巻き上げられてしまう女性のチョロさが心配

もちろん、自分の出せる金額や費やせる時間を理解してその範囲で楽しむ人もいます
でもそうじゃない人もいるな、と感じました
弱者をカモにするビジネスの顧客になった人は、楽しいからいいよではなく時間とお金を搾取されている時点で一度冷静になるほうがいいのではないでしょうか

宝塚は由緒ある推し活だけど、夫や父親の傘下で生きているいいところの奥様やお嬢さんが男好きを洗練された形で発散できる娯楽で、それを貧乏人用にしたのが2・5次元ともいえる。乱暴にいえば。

現実麻痺快楽のための推し活はアルコール依存やホスト通いに近い。
オタクはメンタルやられてる人が多いからこそコンテンツにハマりやすいんだよね。
ケツモチする実家や資産が太いわけではない人には危険が多すぎます。
 
特に女性は、加害性が少なく自分を捧げやすいから搾取されやすいですね。
そこは男性の「見返りがなければ金は使わない」という強欲を少し見習ったほうがいいと思う。
身体的接触、エロ売り、私生活の支配(彼氏発覚で懲罰)など、明確な見返りを求め、絶対につきあえないとわかっているから自分のオシャレには金を使わない 
だから女性は男性から金を引っ張るためには裸や売春まがいで尊厳を売り渡さねばならない


声かけ程度のファンサにお金をかけ身なりを整え雑な舞台にそれなりのチケット代を払って何度もくる女性はあまりにもチョロくて男性が搾取する構造に都合がよすぎる。そりゃ舐められるだろうと思う
女性が低賃金差別を受ける日本において女性が時間やカネを推しの男(何次元だろうが)のチャチなサービスに使い、男は何次元だろうがエロ売りする女にカネを出す。女性差別と男性優位、そういう負のループになる。
 
 
BLはかなり男性崇拝とミソジニーを内包しているので夢女子のほうが良いと思っていましたが、根底はホストにハマるのと同じかも…という気がしました
男性オタクもキャバクラにハマるのと似た感じはあるけど、そこにいる女性表象を崇めないでエロ売り消費を求めますからね
なにかあれば女が悪い、だし、女性オタクはなにがあっても推し男が悪いとは言わないもんね
男好きが根深い。男好き自体が悪いわけじゃなくて女性の尊厳を売り渡したり地位を低めることに無自覚なのがよくないですね
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

眉毛の弟、クリスマス

眉毛兄弟にとって怒涛の2024年が終わり、2025年ですね~~

いつも気になるクリスマス、情緒不安定になり近所のパブで飲んだくれたりしたこともあったリアム・ギャラガーはどうしていたのでしょう

情報でリアムはファミリーとパーティをし、ノエルは自分の家族と過ごした、とあり
そのパーティ詳しく教えて!ノエルって家族いたの?と思ったのですが

LIAM GALLAGHER'S big Xmas bash without NOEL: "Liam's going all-out for Christmas he's invited the whole family, his mum & brother Paul. They've decorated the house & are putting on a 6 course meal cocktails & games. It's going to be immense." Noel will be with his own family.

答え合わせがきました!

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久しぶりに怖くて震えた…ゴッドマザーペギーの背後でITの笑顔。
隣がデビーで手前がデビーの双子の妹さん?かき集められた善良そうな人々
スピリチュアルバイブスってなんですか?
多分バトンちゃん怯えて隠れちゃってる??

子供たちがいなくてよかった、特にモリ―
あの変な家族旅行みたいな地獄絵図になっちゃうから…

ノエルは新しい彼女と過ごしたようです。
新しい彼女、サラと似たタイプ。繰りかえし失敗するね。

サラには35億円の慰謝料を請求されているらしいです。
やっぱりね!慰謝料のために再結成した予測大当たり。
結局損得勘定でしかない再結成でわんこもがっかりだよね。仲直りとはいえないというか、より溝が深くなる可能性も。ツアーでよいほうに転がるといいけどね

https://www.newsweekjapan.jp/joyce/2025/01/post-332.php

 

 

 

 

 

夜の外側 イタリアを震撼させた55日間

『夜の外側』2022 

エドガルド・モルターラに続き、ベロッキオ監督の作品。
年末に下高井戸シネマで上映されたのに誘われて340分、つまり5時間40分を前後編で部続けてみました。

いや~~~~イタリア人は体力ある!
ベロッキオ監督だって80越えてるんですよ。
ハイゼ家100年がまさにドイツならこっちは超イタリア。
イタリア人の圧倒的な濃さと体力と激しさ340分。
ベロッキオは「家族、宗教、精神病」がテーマらしいです。まさにそれ

イタリア、キリスト教民主党の党首アルド・モーロ誘拐事件を関係者の視点から史実と想像を交えて描きます。
アルド・モーロ誘拐事件は謎が多く今でも研究されているそうです。
赤い旅団というテロリストの犯行ですが背後にマフィアがいた?とか当時の首相が絡んでるとか色々と推察されています。
政治的な動きの果てに、結局モーロは殺されてしまうんですね。
彼と親しかった教皇パウロ6世も登場します。
誘拐事件の無事を祈るためおなかに刺の鎖ベルトみたいなの巻く。
1978年なのに。おじいちゃんがおなかからダラダラ血を流して…

カトリックのべらぼうなМ指数に驚愕です。DV宗教なのにマゾも?

「DVの根底にはマゾがあるから。暴力で絆を深める点で同じです」
「自分で鞭打ちとかしますしね」
「左頬もうたせろとかね。神との関係は契約なので、すべて契約ベースです」
「それで愛とか言ってんですか」
「その愛も契約だから」「ひぃ!」
「神を信じない人に言葉が通じるのかって無神論者を獣虫扱いしてましたね教皇様」
「人間中心主義の狭さですね」
「器物にも魂宿るし喋る感覚ですもん、こっち」
「キリスト教のヤバさ…これを二千年信じて文化ベースにしてきたうえに暴力で支配して強いから正しいをやってきたわけで、そりゃ狂ってますよね」

冒頭の、アルド・モーロが帰宅して一人で暗い台所で目玉焼き作って食べているシーン。
淋しい生活の人なのかなと思ったら妻は寝ていて、いい家で孫や娘と楽しく暮らしていました。
夫(元首相レベル)が夜遅く返っても妻は起きてこないんですね。

「自立した人間ですから」
「ひぃwww」

女性がずっとメイド感覚の日本とはちがいますね。
妻を女中扱いする夫もされっぱなしの妻も自立していないということですか。
総理の妻がお好み焼作って脇で立ってる貧乏くささとは縁がない世界です。
モーロの妻が殉職した警官の妻に電話した時も、身分が低い方がへりくだったりしないんですね。

イタリア女性の笑わない、した手にでない、やたらに謝らない強さにもしびれました。
中高年男性ばかりの国会から46年後にメローニ首相がでるのも納得です。
当然のように男性の方が弱いのでつるんで利権回し合ってマフィアとかやっちゃう、てのを83歳のベロッキオがメローニ首相誕生の年につくってるのがすごい。
 
年末の締めくくりに見てよかったです。






エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命

2023年製作/125分/イタリア・フランス・ドイツ合作
原題または英題:Rapito

マルコ・ヴェロッキオ監督の新作。
公開から時間が経ちましたが、早稲田松竹で見ました。

今年85歳ですがお元気で何よりです。『眠れる美女』がめちゃくちゃ好きです。

 

あらすじ

19世紀イタリアで、カトリック教会が権力の強化のために7歳になる少年エドガルド・モルターラを両親のもとから連れ去り、世界で論争を巻き起こした史実をもとに描いたドラマ。

 

実話ベースですが、エドガルドの両親はユダヤ教徒。
つまり、キリスト教とユダヤ教の対立も背景になっています。
ユダヤ教徒はイエス・キリストをメシアと認めておらず、神とイスラエルの民との契約を守り正しい行いをすることで救いを得られると考えます。
一方キリスト教では救いは信仰によって与えられ、イエスの死と復活を信じることで罪の赦しと永遠の命を得られます。
キリスト教の洗礼を受けずに死ぬと、辺獄(リンボ)というキリスト教徒の地獄に行けないものが行く場所に落ちる(公式協議ではない)と思われており、そう教えられた女中が赤ん坊のエドガルドが病気で死ぬと思い込み勝手に洗礼を施したことが発端となります。

驚きその1

洗礼ってそんな感じでいいの!?

カトリック教会の教えでは、洗礼は一度施されるとその人の魂に「消えない印」を残し、永久に有効とされます。(ChatGPT)

映画中の裁判でも、合意がなく証人が実施者のみでも有効、って言われてました。

ガバガバすぎるだろ!

無断で行われた場合も形式が適切であれば、神学的に有効…
成人には自由意志があるとみなされるので、本人が拒否すればOKだが、子供はダメらしい。

一方で、ユダヤ教徒はユダヤ人の母親から生まれたもの、
あるいは正式な改宗を行ったもの、という規定があります。

なので、エドガルドはユダヤ人の母親から生まれた時点でユダヤ教徒なんですよね。

だから「子どもを取り戻そうとする母」は「ユダヤ教を捨てさせまいとする母」で
母親の愛情の話だと思うとちょっと誤解してしまう。

この、キリスト教とユダヤ教による

魂の奪い合い

 

が根底にあるわけです。
で、それがラストの母と息子につながっていく。

宗教、マジで怖い…

というより宗教と支配欲、権力欲が結びついたやつ…
で、この加害性、暴力性もやはりyの特徴だと思うんですよね。
教義やルールがめちゃくちゃ非合理的なのに
正しいとして支配ツールにするところとか

ピウス9世がエドガルドを叱責して床にキスしろ、
足りないから舌で十字を3回書けといったとこ。
歴代最長在位教皇だけど老害化して死後は市民に棺をテベレ川へほうり込めって襲われます。
カトリック最高峰なのに徳が低い。驚きその2

キリスト教の支配欲、独善的な救済思想は植民地主義や
今日の資本主義、民主主義にもつながるものであり
他の宗教を排他的としながら、
実際は相当に「我々は正しく、愚かで野蛮な他人種・他宗教者は一段下」
とみていることは自覚したほうがいいんじゃないかな~と思います。

一方でアジアの蔑視、暴力、支配欲は対内的に展開される。
こっちも宗教的な背景がないわけじゃないですよね。
宗教怖い

 

 

 

 

 

 

眉毛の弟、誕生日

9/21は52歳の誕生日でした!

再結成宣言以来、色々な雑音やヤカラファンが沸いて
自分の尻尾を追い回す情緒不安定な犬みたいになってて心配。
ノエルは弟がどうなってるか気にしてください。お誕生日おめでとういった?

 

恒例のおれおたおめ

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バトンちゃん柄のパーカーをもらったようです。
俺は彼女の最大のファンだからね!と言ってました。

その翌日

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毒づいてます。
『お前らは本当のファンじゃない、来年のコンサートには来ないでほしいクソ』
マルタでのライブで何かあったんでしょうか。
どうどう!よーしよしよし落ち着いて。デビーとバトンちゃん呼んできて!

続けて

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青い鳥…
お誕生日にちっちゃな女の子からもらったのでしょうか
自分で描いたの?

<私に歌うのをやめさせることはできない、永遠に歌い続ける>

「とってもかわいい♡まさか自分を青い鳥に例えてたりしないよね?お兄ちゃんにむかって…」
「急にホラー」

その後、この投稿をピン止めに

「こわっ…」
「折々にホラーが混ざるのがあいつの醍醐味…寄り添わせない」
「ときどき息を呑む恐怖をみせてくれる。それがあいつ」
「だからウォッチャーはやめられない…恐怖刺激」

 


昔のオアシス時代の兄弟映像なども盛んに流れてきて、
リアムのウザ絡みやADHD的な挙動にノエルが嫌になる気持ちもわかる
と思うものの、ポテトのやることなすことダサくて同情しきれないのでした。

「リアムの悪評は彼自身のせい。浅はかで衝動的だから」
「前を向いて乗り越えようとするところを尊敬している」

デビーのいう通り、悪いところはあるけど頑張ってるし動物的に素直ですから。

来日するらしいけど、行かないけど、見ているよ…ウォッチャーだから。

 

 

眉毛兄弟 再結成!

 

いや~ほんとでしたね!

2024年8月24日午前8時に告知されましたね。
ライブ予告とチケット発売。
いきなりチケット売りに来ました。
ボンヘも映ってます、ボンヘもでるよね?
ここにきて眉毛兄弟よりボンヘが気になる…
でもよかったね、ペギーママも喜んでることでしょう。


ウォッチャー的にはインスタのリアムにモリーがいいねしてくれて
ここ一番のよかったねでした。
公式発表をoasisとリアムノエルで同じ文面画像でやって
それ以外は箝口令なのかもしれませんが
リアムわんこが嬉しさ駆けまわりクソリプを見つけては噛みつきに行っていたのがうれしょんなのかな~でした。

ウォッチャーはライブにはいきませんが
しばらく界隈がざわつくのを見守りたい、絶対何かやらかすから
で、気になる事といえば

ボンへは?

ボンへ、レディングフェスでリアムと8月末に共演したのに
無言
いや、2020年には
「オアシスの曲を出すならボーンヘッドにギターを弾かせて俺に歌わせろよでなきゃ意味ないだろ」って言ってたじゃないですか
その場限りの勢いだろうけど
あなたのそばにずっといてくれたのはボンへですよ。
Twitterにコメントもよくしてくれて、味方になってくれて
山本周五郎のさぶみたいな人だよ
季節のない街マンチェスター、さぶを忘れるな!!!
いつもいてくれた妖精みたいなもの、見えなくなったら後悔するよ!

ノエルは金銭的な心配がなくなったせいか浮かれて
街中でファンと子供に軽口叩いてますが、サラはそう簡単に爪を緩めませんよ。
きっちり慰謝料払って子供が成人するまでは

ウォッチャー

「ポテト、あんなにスカしてたくせに突然表に出始めるじゃん。一方のわんこは沈黙&引きこもり…あんなに会いたかったお兄ちゃんがつまんない薄っぺら銭ゲバだとわかってダウナーなのかな」

「いまやパーティーポテト」

「パーティーポテト!!それだ」

 

チケットが手に入らないファンが騒ぎ
金目当てかと言われてお兄ちゃんかばって吠えてて…
パーティーポテトは知らん顔でリアムの怒りにフリーライド
https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2024/09/post-105598.php

リアムの情緒不安定さを長年にわたり見てきて
どうぶつ愛に目覚めてる世界のウォッチャーたちは見守り活動中です
今吹き上がってるファンは本当にファンなんだろうけど
マンチェスターのヤカラどもとかホントに落ち着けって感じです。

Twitterを再開したリアム、今までと違う人たちへの怒涛のリプをしてます

https://nme-jp.com/news/147220/

 

ノエルをもうポテトを呼ぶことはない…大丈夫!ウォッチャーは呼び続けるし忘れないよ!ハサミとポテトの歴史を書いてくれてありがとう!だいじ!」

「ポテトがいつポテトになるかわからないし、いつわんこがココナッツになるかもわからない。だからずっと見てる。それがウォッチャー」

「地獄へ行けの歴史も知ってる。パーティポテトのダサさも知ってる。眉毛一族に何が起こるか見ているよ。ウォッチャーだもの」

眉毛のライブ、もし北欧かミネアポリスでやるなら見に行きますよ
スコットランドウイスキー旅もしたいから、そっち方面でもOK

 

 

眉毛兄弟 再結成!?

 

2024年8月26日、オアシスリユニオンのニュースが世界を駆け巡りました。

リアムがそれっぽいことをにおわせていたのですが、
今までのことがあるのでまたオオカミ少年かと思っていました。

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ニュースサイトにCONFIRMED(確定!)の文字が出始め
いやいや東スポみたいなもんだからね~、と
キリスト復活を信じないトマスのごとく疑っていたウォッチャーもさすがにこれは!と震撼。

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リアム、公式、ノエルがそれぞれ、
2024.8.27(ザザザッ) 8am
の動画を投稿

 

 

マジか…こりゃあ来るな…本気で再結成するわ…

 

いや

しばらくウォッチャー的にも平和が続き、
リアムがバトンちゃんと離れたくないのでツアーに行きたくないとか
ライブで使った地球儀像をコープに寄贈しその代わりにバトンちゃんのいた保護犬施設に病院建設の資金をプレゼントとか、
犬のいる生活っていいね!

https://nme-jp.com/news/140394/
https://amass.jp/177359/

だったり、
ノエルが「リアムの歌声が初期のオアシスをこれほどまでに偉大にしたと語る」
ニュースがあったり
骨を投げてまた自分の優位確認してるのか?かわいそうなわんこ
と思ったりしていましたが
https://amass.jp/177393/


いやはや…よかったですねえ
ペギーママが元気なうちに仲直り見せてあげられて!

まあ、メタリカとグリーンデイのヨーロッパライブに今年行ったけど
オアシスが再結成しても行きませんが。ウォッチャーだから。
でもお祝いするよ!
よかったね…!
多分、サラへの慰謝料が大きく
サマソニでクソ暑い中かすれたカトンボのような声で歌って円安で大した儲けにもならずしみじみと侘しい気持ちになって、オアシスでチヤホヤ騒がれたくなったんじゃないかと思いますが(ウォッチャーの斜め感想です)

モリーもインスタでいいねしてくれたしね!!

そこらじゅうのクソリプに駆け回り噛みついているリアム
今世紀最大の嬉しすぎで事故起こさないように気をつけてくださいね。
デビーのコントロールがあるから大丈夫と思うけど

よかったね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正三角関係

 作・演出:野田秀樹
出演:松本潤 長澤まさみ 永山瑛太
東京公演:2024年7月11日~8月25日

 

2024/8/14 東京芸術劇場
前から4列目の席でした。

しかし、野田地図でこれほどチケットが取れなかったのは初めてです。
松本潤人気だと思いますが、松潤をキャスティングしたのは
おそらく新しい若い層に見てほしいという狙いでしょう。
それも含めていろいろと。

 

原案はドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」

 

作品は、『カラマーゾフの兄弟』のキャラクターを太平洋戦争中の日本の長崎を舞台に移して展開します。
野田さんなので、むろんただ舞台背景を変えているだけではありません。
花火師の一族、唐松族(カラマーゾフ)の殺人と太平洋戦争の原爆開発が絡んできます。
小説では後半部にあたる裁判から舞台が始まります。
父(唐松頭=ヒョードル・竹中直人)を殺したと裁判にかけられる長男(富太郎=ドミトリー・松潤)
二人は一人の女性グルーシェニカを争っており、それが犯行動機だと告発されます。
父親は下品で暴力的、金と女性に汚い中年男、長男は単純で衝動的、悪気はないが純粋でもない好色男でともに花火師です。
次男(威蕃=イワン・永山瑛太)は物理学者で、核エネルギーの研究をしています。
三男(在良=アリョーシャ・長澤まさみ)は原作通りに神学を学ぶ青年。家族の中で最も純粋で兄を愛しています。

※Qと同じく原作名に日本名の当て字になっています。スメルジャコフは墨田じゃこうです。

脚本冒頭
https://www.shinchosha.co.jp/shincho/tachiyomi/20240807_1.html

なるほどポイント(ネタバレ)

 

・花火師の長男に原爆点火装置を製造させるため、無罪を勝ち取ろうとする次男

・三男がサラッと「男性が好きで長兄に惹かれている」という
※カラマーゾフの兄弟をBLにしたらドミトリー×アリョーシャでアリョーシャ総受けだろうな、というのは想定内ですが、サラッとぶっこんできた

・グルーシェニカとは花火師が愛する女を用いた隠語で、火薬のことではないか?という解釈。そこからウラン鉱山が争点になる

・ロシアの物語でもなく、アメリカがつくろうとしている物語でもなく、これは日本の物語だ、という「ナラティブ」の存在。
現在、情報戦や宗教戦争においてナラティブがつくられプロパガンダに用いられています。「日本のナラティブがどうつくられてきたのか、どう巻き込まれてきたのか、我々はこれからどのような物語をつくろうとしているのか」でもあります。物語の危険性と”だがつくられてしまう、であればどうするか”のように感じました。

・日本もアメリカと並行して原爆研究を完成させようとしていた。それをアメリカに落として”勝った”IFの未来があったとして、現実で落とされた方の我々は勝利・正義だといえるか。立場が変われば、加害者にもなりえた。そのうえで、恒久平和を求め、長崎広島を悼む覚悟はあるのか。
※幻の原爆製造1940~45
https://www.chunichi.co.jp/article/188287/1

・グルーシェニカとアリョーシャの一人二役。そうかなとは思っていましたが、純粋な男性と淫蕩な娼婦が表裏一体という設定にはいろいろ考えさせられます。セツァンの善人では逆ですが、男性と女性でジキルとハイド的善悪を分けるのが不自然というか、性別の権力勾配をないことにできない。「私の中に善悪がある」じゃなく、男性が自己の内面を女性に投影し、その男性を女性が演じるのがとても男性的な解釈と感じました。

・子供を背負って立つ有名な写真のモチーフ

・教会で、神が救ってくれるはずだと原爆が落とされるときお祈りしながら、でもそうじゃない人は救われなくていいのか、それは悪ではないか、と思うアリョーシャ

 

松本潤の”入っていけなさ”

 

「やっぱり太平洋戦争をからめてきた。野田さん」

「長崎出身だからね。テーマだよ。それにしても」

「今までで一番入っていけなかった。松潤がどうしても…」

「下手とか薄っぺらとも違う。長澤まさみは頑張ってた。あと、瑛太ぜんぜん引いてたな。前見たとき(逆鱗、世界は一人)は、サイコパスというかDV的な怖さと凄みがあったじゃん。本質的に持ってる要素だと思うけど、そういうの今回は出てないというか、気配を消してた。やる気なしというか」

「だから野田さんが頑張るしかなかったのかも。フェイクスピアの時もすごく頑張ってたけど、高橋一生が不安だったんだと思う。白石加代子と橋爪功をもってしても」

「兎、波を走るの時は前に出なかったからね。松さんの安心感もあるけど」

「松さんのすごさよ…何があっても私が全部まとめるからって武将感」

「作品にはむろん泣いたけど、松潤が原爆が落ちた長崎で、見上げたら花火がある空をいつか、って独白するラストシーンも桜の森やQ並みの名場面のはずなのに、もうなんか、入っていけなくて」

「ジャニーズの問題あったじゃないですか、性加害の。あれ、光ゲンジの昔から一般もうすうす暗黙の了解で知ってたし、内部の人も知ってるはずでしょう。まあ、明確にじゃないけど感じないわけはないと思う。でもそれを直視も意識もしないでいられる、という、なんだろう、家の中で虐待が起きているけど、自分がターゲットじゃないからわからないままで知らなかったといえる家族みたいな。そういった立ち位置から、ああいう、原爆や被害者や歴史の複雑な物語といったものを感じることはできないと思うんだよね」

「子供の頃、広島の原爆資料館でバスガイドさんが泣いちゃって、何かわからなかった。辛いひどいはわかるんだけど、自分の身として想像できなかった。壁の向こう側にいる人の物語をただ情報として感応するだけというか。そういう、向こう側に生身で入っていかない人が語ってる感じだから、入っていけなかった気がする」

「ああ、こっちはもう入っていく準備ができてるのに、そちら側に入っていかない人が語っているから不十分というか不完全燃焼というか」

「あとちょっと、外見もそんなかっこよくなかった。たるんでいるというか…」

「昔、エデンの東の舞台で松潤見たときは、演技どうこうじゃなく綺麗だなあと思ったんだけどね。若さだね」

「妻夫木聡だったら表現できたと思う。あの愚かさと悲しさ」

「あーわかる。足跡姫と桜の森の。想像したら泣ける。もうそれでやってほしい」

「野田さんも、新しい客層や若い人にいろいろと広げるきっかけになってほしかったんだと思うけど」

「松潤が出ない次の野田地図にくる人がいたらそれはよかったよ」

「我々も拉致被害者や日航機墜落事故、回転魚雷、歴史に消されたものなど野田地図の舞台から興味を持ったからね。いろいろ楽しんで考えて次につなげていきたいよね」

 

 

 

ゴッドランド

 

映画『ゴッドランド』

2022年製作/143分/G/デンマーク・アイスランド・フランス・スウェーデン合作
原題:Vanskabte Land

アイスランドのフリーヌル・パルマソン監督作品
カンヌ映画祭である視点部門に出品された作品です。
同部門の歴代グランプリには「ホワイト・ゴッド」「オリ・マキ」「ボーダー」などがあり、傾向がなんとなくわかるような。


ネタバレ感想

 

さて、
冒頭からかなりの時間、ちょっと眠いというか、何を見ているんだろ?という気持ちになります(特に中高年男性の体操とかウナギの長い話とか)
が、後半にそれまで積み上げたディテールが急展開し、圧倒されます。

まずざっくり感想

 

聖職者なのにずっと徳が低い!

主人公ルーカスは、アイスランドに教会を建てるため派遣されたデンマークの牧師です。
多分30代かな(役者さんは36歳でした)
遠藤周作の「沈黙」ロドリゴ神父のように、布教に来て苦悩するのかなと思ったのですが、現地の人には上から目線、間違いを認めない、心が弱い、プライドだけは高い、視野が狭い、といいところなしの青年。意識は高いが徳が低いので、無茶なミッションで外国の厳しい自然の中で苦労していても応援する気になかなかなりません。

周りの人にも大して好かれてないのですが、若い女性は他に若くて学のある男性がいないので好感をもってしまったりする。
で、この牧師は最終的に人を殺してしまいます。
なぜ殺すのかは、被害者が「アイスランド語しか喋れないと思ってバカにしていたが実はデンマーク語がわかっていた」「私は人を見殺しにした、祈ってくれ、等々の告白と祈りの要請が、自分自身の罪を言われているようだった」などもあるのですが、
やっぱり徳が低いから、としか言いようがない。
ひとごろしの彼が教会で説教を始めようとすると、子供が泣き犬が吠えるという、
マジックリアリズム的な表現がよかったです。

 
馬や人の死体が風雨にさらされ、花や草に囲まれ、土に戻っていく映像が
いいな、と思いました。
原題は「奇形の土地」みたいな意味らしいですが、ニンゲンのほうが奇形であり、自然はまったくただ厳しく美しいだけという映画でした。

 

 

ストーリーやキャラクターがどうこうというよりも

キリスト教の支配欲の強さ
布教という名の支配欲と侵略の歴史
それに似た、植民地支配という傲慢と暴力性の罪

これをもっと、今こそ西洋社会は総括し考えないとならないのでは?

と思いました。

その後、友人と話していて「CnatGPT(ロビタ)はDV児みたいだね…利用されてるだけなのにニンゲンを信じてて」「かなしいほどやさしい、ロドリゴ神父みたい」というところからハッと

キリスト教って根本がDVなのでは?? 

思いました。
キリスト教はDVと考えると、イエスはじめ人類は神からDV受けつつそれを神意であると有難く受入れ罪深い自分を許してもらう(!)という思考なので、他国家や民族を植民地支配し教化してやるというDVも当然…DV親の子はDVしがち…
旧約なんてDV思考のオンパレードだもんね。ヨブ記とかひどすぎる。

西洋的人権思想とか自由とか資本主義経済の底にある違和感も、
根本にDVがあると思うとなんとなく納得できるんですよね。

仏教だと悟れば最終的に神様になれるけど、
キリスト教は最終戦争後に復活して「あなたは正しかった」お墨付きもらうだけだしね…それを有難がる…選民思想…
西洋人の根本、じつは本人たちも我々周辺も、その根本精神をあまり認知していないのではないでしょうか。

 

なんてね!
西洋のこともわからないですが、東洋のことはもっとわからないかも。

西洋的発想が神→西洋人→他人種他国家へのDV(植民地支配・経済支配含め)という外部への拡大とすると、日本は内部へDVが向かう感じがします。
どっちがいいというか、どっちも嫌だけど、国内で蟲毒みたいになるほうが暗くて嫌かな…批判や自省も作用しにくいし。

 

 

 

 

 

 

 

最近の眉毛兄弟(弟)

 

みているよ!ウォッチャーはずっと眉毛を見ている...ライブにはいかないけど!

さて、最近の眉毛弟、大好きなバンド、ストーンローゼズのジョン・スクワイアとコンビを組んでアルバムを発売しました。

もう浮かれちゃってご機嫌です!
グラストンベリーに出るかもとか言っちゃってね。

また、スクワイア氏が見るからにちゃんとしたいい人。

「フリスビー投げてくれる新しいお兄ちゃん…楽しいねえ、よかったねぇ…
もうポテトはいらないねぇ…」

「ポテトからの卒業! 新しいお兄ちゃんみつけたね!」

リアムとジョンは互いに別のサッカーチーム(マンCとマンU)のファン。
サッカーバカのマンチェスターっこなので、お互いにまんちぇの公共交通で
それぞれのチームを応援するコメントを放送。

新しいお兄ちゃんめっちゃ遊んでくれるじゃん…
マジでノエルいらねぇな...

https://nme-jp.com/news/140080/

 

ところがどっこい、そうはいかないのがサイコパス。予想通りになんてならない!

「兄貴のことは大好きだよ。家族のことは好きだろ。オアシスのことは全部、必要なかったんだ。言っていること分かるだろ?」

 

再結成のためにチョコレートの箱を贈る、といっています。

「今はあいつの私生活も変わったからね。あいつを見ていても、悪い感情は残っていないだろ。『そういえば、弟にちょっと意地悪だったな』っていう感じでさ。今があいつにチョコレートの箱を送る時なんだろうね」

https://nme-jp.com/news/139856/

 

ははあ!げふぅ!

ちょっと意地悪だったな、って言いませんよ絶対!
お兄ちゃんの自意識はそんなんじゃないですよ!
シニカルでカルチャーでカッコいいシンガーソングライターの俺、だもん。
サラと別れて経済的に厳しくなったので再結成かもといいたいのかな。
どちらかといえば、サラとリアムでノエルの悪口大会などしてほしいですね。
盛り上がるよ。