2022/03/07
プーチンのウクライナ侵略戦争
ロシアの、というよりプーチンの戦争、ですよね。
心が多少落ち着いてきました。
とはいえ日々感じ考えることがあります。
・映画監督のクストリッツァがロシア陸軍各術劇場の監督に任命された
なぜ…しか浮かばない。
そんなにもうらみが深かったのか…
セルビア、ユーゴやコソボの歴史、NATOと米国との関わりについて無知なりに、「アンダーグラウンド」「オンザミルキーロード」など、どちらの立場でもなく弱いものが損なわれる痛みの世界なのだと思っていたよ…
こちらが何を受け取ろうと、作者自身はまた違う人間。
でも作品から受け取ったものは忘れない…
・ケニア国連大使のスピーチ
列強に国境線を引かれたアフリカ諸国は、過去ではなく未来を見る。
綺麗事の理想だとしても痛みの中から語れる美しさ、EUや米国を含むPower statesへのcondemn(非難、批判という訳では何か違うと感じてしまいます)もフェアな素晴らしいスピーチでした。
・ボリショイ劇場の総支配人らモスクワの芸術家がプーチン大統領に「ウクライナでの特殊作戦」停止を求める請願書を提出
誰も死なせたくない、ウクライナでの特殊作戦をやめてほしいと訴える内容です。
しかしながら、ロシアの音楽ニュースサイトでは彼らを非国民、不快なインテリと罵る声が多くの賛同を集めています。
https://www.classicalmusicnews.ru/news/vladimir-spivakov-and-vladimir-urin-signed-an-anti-war-letter/
ヤフコメを見ているような気持になりました。
翻訳ソフトが丁寧言葉なせいか、ヤフコメよりはましに見えるけれど。
・ボリショイ劇場首席指揮者トゥガン・ソヒエフが辞任、フランスのトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団も辞任「音楽家としてフランスとロシアのどちらかを優先することはできない」
https://www.classicalmusicnews.ru/news/tugan-sokhiev-statement/
翻訳ソフトによると
『指揮者、俳優、歌手、ダンサー、演出家といった私の同僚たちが、「キャンセルカルチャー」によって脅かされ、軽蔑され、犠牲になっているのを見ることはできません。私たち音楽家は、これらの偉大な作曲家を演奏し、解釈することによって、人類を守り、互いを尊重し、優しくあり続けるための特別な機会を与えられているのです。私たち音楽家は、ショスタコーヴィチの音楽を使って、第二次世界大戦で人類に降りかかった惨禍を思い起こすことを求められているのです。私たち音楽家は、平和の使者なのです。私たちと私たちの音楽を使って国や人々をひとつにするのではなく、ヨーロッパで私たちを分裂させ、追放しようとしているのです』
芸術に国境はないから…人類の歴史を私たちは共有しているから、美しいものを見て喜びを感じたい、そう願う人にとってこの状況はどんなに苦しいことでしょう。
1カ月前、ボリショイ劇場に有効なワクチン証明書について問合せメールを出し、すぐ返事が返ってきました。状況を見て迷惑になってはいけないと思っていたのですが、ロシア文化を尊敬していること、私たちは国境なく人類の芸術に心を動かす存在であること、今回は無理ですがいつか訪れたいこと、神のご加護を願ってお返事を出しました。
・南アフリカ共和国のロシアとドイツの大使館
植民地支配からアパルトヘイトの歴史でロシアに支援された南アフリカでは、ロシア支持者も多いらしく、それに感謝し「ナチズムと戦っている」という在南アロシア大使館のtweetに同ドイツ大使館が「申し訳ありませんが黙ってはいられない。恥ずかしながらナチのことは誰よりも理解している」とリプライ
WW2後、自国の失敗と加害に向き合い自ら裁いてきたからこそ言えるし、説得力がある。
これが歴史から学ぶこと。そして現在は過去の総括であり平行にあることを突き付けられます。
翻って、極東はどうですか?
・中国、台湾関係を「平和的に」発展、外国干渉に反対
https://twitter.com/ReutersJapan/status/1499938049983057920
誰も干渉すべきではないよ。縁をとうに切っているのに家族ですって言い続けるDV人間そのもの。プーチンと同じ。
つづく