2019/03/17
最近見たもの感想2
天皇陛下御即位30年記念
春季雅楽特別演奏会
最近、お能に興味があると言ったら、じゃあ招待券をあげると渡されました。
雅楽と能楽って違うものらしいんだけど…
貰った手前行かないわけにいかず、休みの日に朝も早くから皇居へ、しかも一人で(招待券一枚きりだったから)という面倒。
たどり着いた皇居内で楽部に行くまでがまた遠くて。江戸城広いな!!
管弦と舞楽の二本立て。
配役は被っている人もいるのでおそらくどちらもできるのでしょう。
東儀さんがたくさん。
感想。
いやなんだろうこれ、魂がない。
演芸って、歌舞伎でも能でもバレエでもミュージカルでもオケでもなんでも、
表現することにおいて演者の魂が出るものじゃないですか。
玉三郎やボリショイバレエのザハーロワのような、
心に鬼が棲んでなければできない動きに宿る凄みというか
そこまで行く人はまれだけど、とにかく。
能だってゆっくりした歩き方ひとつに物凄い空気感があるし。
そういう空気が全然ない。
踊る人の体に緊張感がない、演奏する顔つきも意思がないような、
とにかく締りがないので、公務員が仕事でやっています的な
見て聴いてそりゃ退屈だと思いました。
この、型式を忠実に再現することに特化した思想性のなさが、宮中の典雅というものなのかもしれない。
心に鬼が棲んでいる人がいたら大変だものね。
もしかして85歳くらいになったら心に迫るものがあるかもしれない。
昔は能なんて退屈だと思っていたし、現時点で判断するべきでない。かも。
楽部の建物が古くてびっくり。
トイレなんて大丈夫かというくらい古びて汚い感じで、休憩所は長机にポットいり緑茶と紙コップがおかれ、飲みのこしをアルミバケツに入れて捨てる仕様。
村の公民館の催し…? 庶民はこれでいいと?
秋と違い春は来場者も招待者だけらしいですが、すごく普通。
まあ自分が紛れ込んでるくらいだから。
皇居は緑が多くてお花が咲いていてとても綺麗でした。