最近読んだ本

 

天使のいる廃墟(フリオ・ホセ・オルバドス)

死ぬためにその村を訪れた人々と、「天使」の話。30代の作家がこういう、マジックリアリズムの正統派的な小説を書けるのがたいへん、文化の厚みを感じました。
とてもいい。こういう物語の美しさを味わうと、生きていてよかったな~と思う。


三体Ⅱ(劉慈欣)
いや、文句なしに面白いです。人間がこの物語を創出するだけの知性をもっているのがすごい。ライトな話題(夢小説みたいなとこ、笑えるしグッとくる)も盛り込みながら人類の負の側面を見ながら未来をみる。これはほんとに歴史に残る作品。

 


小説版 韓国・フェミニズム・日本
ちょっと読んで、全然頭に入らなくてパス。『となりのヨンヒさん』がとてもよかったからどうかなと思ったんだけど。
ちょっと、幼いというか…。失礼。フェミニズム…もちろん大事だけど、人類目線からすると性別というカテゴライズはもう古くて、人間として、生き物としてです。遅れてるとこがアホみたいに遅れてるだけで、そんなみみっちさに付き合ってられない。現状の問題をリアルで声に出すことは大事と思うけど、フィクションはもっと先を行っていていいと思うな。

今年のMy流行語は「人類目線」です。


出版物の総額表示義務化には心底、大反対だし、なぜそんなことを? 書店や取次や版元がどれだけ困るか…
できるだけリアル店舗で本を買おうと思うけど、また探しにくいことこの上ないんだよね…マイナーな本は一冊挿しとかで…